そろそろ、アルベロさんからおいとましようと思って
ソファーから立ち上がった時、
涼よかな和服姿の女性のお客様がいらっしゃいました。
イタリヤ語も堪能なお隣の女性が、
「絽のきものですか?」とたずねると、
「いえ、紗です」とのこと。
なにか、これだけの会話で、圧倒されてしまいます。
(絽と紗については、こちらを参照ください)
和服姿のきれいな女性のおっしゃるに、
3年前に旦那さんの持ち山の木で家を建て、
そのサッシのほとんどを「独製 木製サッシ」にしたそうです。
日本のアルミサッシを入れた部屋とは、
暖かさがまったく違い、夏もかなり涼しく過ごされているとか。
ところが、話が進むにつれて、
この方のお宅が大変な目に会ったことが分かりました。
建築した会社が、かなり「ひどい」会社だったようです。
「ひどい」というよりも、呆れて言葉も出ないほどです。
それでも、こちらの奥さんは、東京高裁まで訴訟を進め、
納得される和解を勝ちとったそうですから、
やはり、見た目と、根性は、一致しますね。
証拠として保全するためにリフォームを延ばし延ばしにしていたお宅を、
やっと、訴訟が終了したので、
「これでやっと、おもいっきりリフォーム出来るわ!!」
と大喜びでした。
すごいパワーです。
一応、名刺をお渡ししましたが、
ブログを拝見するに、ちょっと腰がひけそうな素晴らしいお宅です。
とにかく、うちの設計担当と、
「独製 木製サッシ」の見学にお伺いさせていただきます。
「工事日誌」らしからぬ、「工事日誌」で申し訳ありません。
こんな感じで、工事の状況のほかに、
家創りにお役に立つ情報もお伝えできたらと思います。
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