「暑中養生」



コンクリートが固まるのは、水とコンクリートの化学反応です。
水がなくなると、きちんと固まらず、強いコンクリートにはなりません。
夏の熱すぎる温度と、強い日差しは、コンクリートの硬化を早めて
硬化の際の発熱も高くなり、水不足になりがち。
硬化と収縮のバランスが崩れて、コンクリートに「ひび」が入ることがままあります。
それを防ぐために、「暑中養生」と言って、
強い日差しを避けるために覆いをかけたり、
場合によっては、水を撒いて硬化速度を遅めて
硬化に必要な水の補給をします(散水養生)。
ところが、「波田・赤松の家」Fさま邸の基礎工事では、
コンクリートを打設してから、ずっと天気が悪く、
ちょくちょく雨が降りました。
基礎工事屋さんにとっては、仕事がはかどらなくて
困りものの天気ではありましたが、
コンクリートにとっては「最高!」の天気でした。
おかげさまで、布基礎のコンクリートを打つ時には、
ベースのコンクリートには、ひび割れひとつも入っていませんでした。
見事! です。
見事! です。
金曜日には、無事、布基礎のコンクリートも打ち終わり、
土曜日も1日雨が降ったりやんだり。
日曜日も梅雨明けした割には天気が良くないようです。
コンクリートにとっては、本当に最高のお天気状況です。
神さま、感謝!



ちなみに、コンクリートに埋め込んで、基礎と土台を固定する「アンカーボルト」
以前は、コンクリートを打つ時に、差し込むように埋め込んだいたのですが、
(その様子から「田植え」と言っていました)
(その様子から「田植え」と言っていました)
今では、打設前に型枠と鉄筋に固定して、しっかりと位置決めしています。
でも、基礎工事屋さんがいうには、
「今でも『田植え』しているところはありますよ・・・」
う~ん、前時代的だ。
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