「くらしのかわら版」にも載せましたが、
最近「点検商法(詐欺)」が、
うちの客さまに多発している感じです。
ご注意ください!!
7月初めに、40年来のお客さまから電話で相談がありました。
Aさん「近くで塗装工事している人が来て、
『お宅の屋根の棟が飛びそうで、
もし飛んでいくとご近所に迷惑がかかりそうですよ』
と言われました」
「その人が、屋根に登って点検しましょうか?と言ったので、
お願いしたら、
『やっぱり飛びそうです。自分でもできますから、
方法を教えますよ』
と言われました」
(これは、かなり高等テクニック。自分ではできないとわかっているけど、
あえて、頼まれるのを誘導してる^_^-)
Aさん「自分で出来ないからお願いします」
S業者「一応応急処置したけれど、下地の木が腐っているので、
交換した方がいい。屋根の塗装もかなり傷んでいるので、
塗り直したほうがいい」
(やっぱり、そうきたか!)
S業者「明日、正式な見積を持ってきます」
この段階での相談だったので、
私 「それって、典型的な点検商法ですけど。
明日見積持ってきても、絶対にその場で契約しない方がいいですよ」
「その業者の名前、住所、電話番号を教えてもらえますか?」
Aさん「○○建創さん、住所は○○、電話は○○」
帰って検索すると、
1.会社名でホームページがない
2.住所は、住宅地のど真ん中で、会社の感じがしない
3.電話は、携帯のみで会社の番号無し
Aさんにそのことを伝えて、
私 「やっぱり、かなり怪しいです。
すぐに契約はしない方がいいです」
Aさん「わたしも、落ち着いて考えると、怪しいところが
いくつかあるので、明日来てもそうしますね」
私 「近いうちに、私が屋根に登って点検しますね^_^」
そして数日後、問題の屋根棟を点検しました。
棟を外してみると、
棟の下地の木材は、
傷みほぼ無し。
40年経っている事を考えれば、
まったく無しといってもいいくらい。
某業者さんが交換した釘は、
抜けにくいようなスクリュー釘でしたが、
長さが同じ釘を使っていたので、
簡単に抜けました^_^
棟の釘は、すべてビスに交換
これで簡単に飛ぶようなことはありません。
屋根全体の塗装も点検しましたが、
一部にサビが出てますが、
大至急対処が必要とまでは言えない状況
結果的に、Aさんが点検商法の詐欺にあう事は
阻止できました。
でも、
「屋根の点検しましょうか?!」
「床下の点検しますよ」
は、かなり詐欺の確率が高いです。
本当は、
「かかりつけ医」みたいな
「かかりつけ業者」がいると安心です。
でも、
みなさん、
新築した時に業者とは縁遠くなっていたり、
倒産していたり、
あまり印象がよくなかったりで、
「かかりつけ業者」がいない方が多いようです。
「さいとうけんちく」でも、
なるべく多くの方のお役に立ちたいとは思いますが、
すべての方に対応できるわけではありません。
信用できる業者さんを探すのが良いのですが、
その探し方が、難しい・・・・
困ったときは、
うちに相談してみてください^_^
「後日談」
その見積を見てビックリ!
金額は比較的安いけれど、
『足場』が無い・・・・
いまどき足場を掛けないで、
屋根の塗装できないよ!
もし落ちて怪我や○○になったら、
業者の責任者は逮捕される。
あと、詐欺の手口で、
1.塗装は安いけれど、工事中に新たな不良個所発見
2.その箇所の工事費が、異常に高い
3.直したつもりが、反対のトラブル(雨漏り)
など、
飛込みの訪問業者には、
決して手を出さに方が賢明です。
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