ウッドデッキを作るとき、
注意しなければいけないことが何点かあります。
それは、ウッドデッキが、外で雨ざらしになって使われることから、
腐ったり、傷んだりしにくいようにするための注意点です。
注意その1.
「木裏を表面側にする」
木には、「木表(きおもて)」「木裏(きうら)」があります。
丸太の表面に近い方が「木表」、芯に近い方が「木裏」
板は、木表が凹のように曲がりやすく、
木裏が凸のように曲がりやすい性質があります。
そこで、木裏を表面側にすると、
凸に曲がって、雨が下に落ちやすくなります。
反対に、木表を表面側にすると、
板に雨水が溜まりやすくなってしまいます。
デッキに貼る前に、下になるほうには塗装を先にしておきました。
だから、表面側にはまだ塗装がしてありません。
木の木目を見ると、塗装していない方は、
すべて「木裏」にしてあります。
この説明で、わかるかなあ?
注意その2.
「板と板の隙間をあける」
大工が木を扱うと、必ず木と木をくっつけるようにします。
日頃の仕事では、きっちりとした仕事をしたいから、
必ずそうするのですが、ウッドデッキでは、
「隙間をあける」が鉄則です。
たとえば、デッキ材の付き合わせ部分でも、
板と板の間を、約3mmあけて取付けました。
くっつけて取り付けると、この間に入った雨水が、
ずっと乾かなくて、いつも湿った状態になってしまうからです。
湿った時間が長いと、腐りやすい、傷みやすい。
間をあけておくと、風が通って、乾きやすくなります。
いつもと違うやり方なので、ちょっと戸惑いますが、
「隙間をあけて、隙間をあけて」と、おまじないを唱えるように注意しました。
大工の癖は、抜けにくいですから。
ちょっとお教えする、プロの裏技。
コメントする